【読売新聞コラボ企画|新聞で「社会」を知ろう】
インタビュー:稲垣あゆみ(LINE執行役員)

2018/04/18
インタビュー

キャリア「今」の積み重ね…稲垣あゆみ LINE執行役員

プロフィール

稲垣あゆみ(いながき・あゆみ) 1982年、東京生まれ。一橋大社会学部卒。韓国や中国のIT関連企業を経て、2010年、ネイバージャパン(現LINE)入社。11年に公開した無料通話アプリ「LINE」の開発を主導。イラストで感情を表す「スタンプ」などが受け、世界で1か月に2億人以上が利用する。16年、最年少の執行役員に就任。

(※就活ON!SPECIAL2017年6月号より。年齢や情報は掲載時のまま)

 大学卒業後、就職した金融関連会社を4日で辞めました。約束された仕事と無関係の部署に配属されたからです。

 「何事も経験だから」と言われましたが、私は一緒に働きたい人や、やりたい仕事を決めて入社したので、それができないなら時間の無駄だと思い辞表を出しました。

 20歳代は自分のために時間が使える時期。その後は、いつ結婚して出産するかわからないから、私のキャリアにとって今が一番重要だと考えていたのです。就職活動では、大手の金融機関からも内定をいただきましたが、人事部長に「うちは年功序列だけど大丈夫ですか」と聞かれ、「無理です」と断っていました。

 最初の会社を辞めても、ITベンチャー(新興企業)なら、若くても実力があれば色々挑戦できることを知っていました。韓国や中国のITベンチャーで日本法人設立にかかわったり、日本語の入力ソフトを企画したりした後、今の会社に転職しました。

 経営や会社組織に興味を持ったのは高校時代。ファストフード店のアルバイトで、注文を効率良くさばくのに、人員の最適な配置が重要だと知ったのがきっかけです。

 大学1年生の夏休みに、NPO法人の仲介で、楽天の仕事を社員と同じ立場で体験できるインターンシップに参加しました。出店者にノウハウを教える業務などを担当しましたが、当時の楽天は社員が200人程度で、会社が急速に大きくなっていくのを見るのも面白かったですね。

 その後も、カフェの運営や政党の選挙PRなど、その時に興味のあった分野で仕事の体験を積みました。

 アジアにも関心があったので、4年生で1年休学し、韓国と中国でボランティア活動に参加。卒業間際には韓国のITベンチャーのインターンシップを受け、この時、「アジアで世界に認められるインターネットサービスを作る」という目標を持ちました。

 今の会社では、多くの人が利用するサービスに携わっていることにやりがいを感じます。新しいサービスを作る挑戦も続けています。私にとってキャリアとは自分の後ろにできるもの。「今できることに全力で取り組んだ結果」です。やりたいことを目いっぱいやる「全幅の人生」を送りたいと思っています。(聞き手・金来ひろみ 写真・高橋美帆)

稲垣あゆみさんメッセージ

MEMO:ベンチャー要チェック
 ベンチャーか大企業か。どちらに就職するか悩む学生は少なくない。

 就職情報会社「ディスコ」が来春卒業予定の大学生らに聞いた調査では、約3割がベンチャーに関心があった。「独自の強みがある」「若いうちに実力を付けたい」「やりたいことができる」などが理由に挙がった。

 政府は「経済成長の起爆剤」として、ベンチャーの支援に力を入れる。健康や医療、新素材の開発といった専門性の高い分野で起業が活発になることが期待され、投資を促す環境の整備などを進めたい考えだ。

 大学の研究成果を事業化する「大学発ベンチャー」も注目されている。経済産業省の調査によると国内の大学発ベンチャーは2016年度で1851社。このうち56%が黒字だという。大学別では、東京大の216社がトップで、京都大97社、大阪大と筑波大の76社が続く。

INFORMATION

 読売新聞は、仕事について考える学生に向けて「就活ON!」という紙面を毎週火曜日の朝刊に掲載しています。毎月第1火曜日に掲載する拡大版「就活ON!SPECIAL」は4ページのフリーペーパーとして、大学のキャリアセンターや大学生協など全国300か所以上で無料配布しています。就活ON!の予告は こちらから

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